2016年03月31日

春がきました

今日、3月31日になって、どうやら桜もゆっくり2分~3部ほど開花しました。固い桜の蕾がひとつほころんで喜んだのは、もう10日程前の事。この間、花冷えといわれるような寒のもどりで、早朝には霜が見られるほどの寒のもどりにびっくりしました。1月から3月までの日々が、無意識にもあっけなく通り過ぎてしまうのも例年のこと。それでも、年齢のせいでしょうか、とても春が待ち遠しくなってきました。しかし、暖冬傾向といわれながら、今年の春は、まるで人をじらせるように、ゆっくりと桜を咲かせつつ北上していくのです。それでも、3月14日に北海道の海でも流氷が遠ざかったため、早くも春の象徴とされて「海明け」が宣言されたとのニュースが聞かれました。さて、ここ琵琶湖では、春先になると、周辺の山から雪解け水などの冷たい水が湖底に流れ込むため、酸素濃度の違う琵琶湖の表層水と湖底の水が完全に混ざり合う「全循環」という現象が起こります。これは「琵琶湖の深呼吸」といわれ春の兆しのひとつなのですが、地球温暖化の影響で、この深呼吸が起こりにくいとこのところ心配されてきましたが、数日まえに深呼吸の確認されたとのニュースがありました。湖の中から、近江の国は春となるみたいです。小学校唱歌の「春の小川」にあるように、暖かくなると川の水は粘度が小さくなるため、さらさらと流れます。水は、いち早く春を受け入れ、時間を押して春の海へと流れます。



Posted by 滋賀サイエンスカフェ at 23:20