2016年01月15日

滋賀発「原発に依存しない新しいエネルギー社会のビジョン」に思う

滋賀県の地域型再生可能エネルギー振興計画として、新しいエネルギー社会の実現にむけた「しがエネルギービジョン」が策定される懇話会が、1月14日に開かれ、傍聴をしました。この会議では、知事はじめ、行政、研究機関、大学、関連団体や代表企業からのメンバーが、「原発に依存しないあららしい社会の創造」を中心としたビジョンをかかげ、昨年のCOP21でのパリ協定締結による国の方針や電気自由化を直前にした現状を踏まえた上で、民・産・学・官が、連携して本気で取り組んでいくことが話あわれました。、滋賀県でなければできないエネルギー施策とその推進にむけて、理念だけではなく重点をおいて取り組まれていく8つのプロジェクトと課題も盛り込まれ、もちろん、エネルギー教育や琵琶湖と水をいかすエネルギー創生、省エネと節電の推進なども網羅されています。「すばらしビジョンだが、推進が大変だ」との声も聞こえつつも、誰もが納得満足するビジョンが策定されたと思います。
 さて、日進月歩の技術開発によれば、またたく間に次々と地域型の新エネルギーは創られ、市民に大切に使われて、その技術や体制ができるのも夢ではないと思えますしかし、現実には電力自由化では、電気を選ぶ選択の自由と権利をやっと得たからといって安い電気の節電を忘れてしまいかねない。さらに、原油と他のエネルギー源が価格のみの比較で左右されると、環境はどうなるかも懸念されるはずです。今となっては、むしろ安全で安定したエネルギーの供給ラインにこそ信頼を置くべきなのに、欲がからむと誰もが分からなそうではないか。万人が安心して暮らせる未来社会にむけて、これからのエネルギーこそ大量生産・大量消費・大量廃棄を防ぐ必要があると、私は考えています。だから、このしがビジョンの推進をきっかけに、滋賀では、是非ともエネルギーこそ3Rの社会づくりを推進してほしいと思っています。



Posted by 滋賀サイエンスカフェ at 15:01