2015年11月21日
環境ゲームを体験して知ることとは?!
今月受けた研修に、ちょっと変わった楽しいゲームがありました。ひとつは、グループ活動などの際「アイスブレーク」に使うと効果があるという「間違い探し」というゲーム。6名程のグループのメンバーに鳥が描かれたシートが配られ、その途端に、「スズメだ」の声があがりました。ゲームは、10分ほどグループ内で話し合って、そのイラストの中の「スズメ」でない間違いを見つけるのです。正解は、くちばし、尾、胸の毛、頬の色、脚の指の位置など、鷲や鷹、ツバメなどの部分を使って合成しています。全問正解のグループがあったものの、「意外に知らないものだ」「いい加減に記憶している」と大人心もくすぐられて、爆笑苦笑ながら雰囲気が和みました。その時ふと思ったのは、違った鳥の部位の寄せ集めにもかかわらず、何故スズメに見えるのだろうか、ということです。もうひとつは、森の中で体験した「宝物さがし」という子ども対象のネイチャーゲーム。ごく身近な雑貨品、タワシ・鉛筆・人形・鍵・ボール・木べらなど、色も素材もさまざまな物体が、雑草や樹木の枝や葉の中にあらかじめ隠されていて、それをグループで時間内にいくつ見つけられるかを競って楽しむ体験型のゲームです。人工的なものなら簡単だろうと思いきや、これもなかなか難しく次第にグループに笑いの輪と和がひろがってきました。結果として、隠し方というよりも、物の色・形・自然素材かプラスチックなのかが見つけにくさになることがわかります。これは、自然の中では、ライチョウやバッタやナナフシが天敵から身を守ために、周囲に合せた姿となる生物の擬態とおなじことと学習もできます。この時には、なんと簡単に形や色に化かされるのだろうかと思いました。この2つのゲームを通じて、意識に刷り込まれるイメージやヒトの錯覚とか思いこみに潜む不思議さと面白さを改めて実感したのです。(MJ)
Posted by 滋賀サイエンスカフェ at 10:46